みなさまこんばんは。
今回も引き続き熱海の
イタリアンレストラン”LEONE9”様の外壁装飾タイル制作過程のご紹介です。
前回ではマヨルカ技法による絵付けの第2~3段階辺りまでの様子をご紹介しました。
今回はその続きです。
前回最後の段階から、太陽に濃いオレンジ色が入りました。周囲の炎や顔のパーツの立体感がくっきりしてきました。

そしていよいよ、太陽と月のバックの青が入ります。
今回ははっきりと濃い色に仕上げるので、この部分は段階に分けず一気に濃い色で塗りました。
青が入ったことで画面が引き締まったと思いませんか?
”青”と”黄色”の補色を使うことでメインアイテムである太陽と月を目立たせています。

周囲のモチーフの輪郭線に進みました。
中心の太陽と月の他に四隅の松ぼっくり、メダイオンのライオンとワンちゃんのところは細かいので後回しです。
太陽と月の周りのブルーの色味が少し浅く(白っぽく)なったように見えるのは乾燥が進んだためです。
余談ですが、このようにマヨルカの顔料(絵具)は絵付け後乾燥すると色が白っぽくなります。
「思っていたより色が薄いかも?」と思って慌ててさらに濃く色を足したりすると焼成後、想定よりも濃い色になりがちです。
大きいサイズの作品は特に絵付けに時間がかかりますので、こうした乾燥に伴う色味の変化はつきものです。
ですから焼成後の色が頭に入っているかどうかというのが大きなサイズの作品では特に重要になってくるかと思います。
私は心配性なので(笑)、テストピースを作ってほぼすべての色、混色の発色(焼き上がりの色)を焼成し、確認してから本番の作品に絵付けをしています。
すべての輪郭が終わりました。かなりくっきり。
太陽の眼力もくっきり(笑)。

この段階の拡大写真も。
文字の巻物は古い羊皮紙の雰囲気で。陰影などはこんな感じで入れております。
最後に周囲の青い枠線を入れて絵付けが完了しました。
いよいよこの後焼成していきます。
枚数が多いので何度かに分けて焼成しなくてはいけません。
うまくいくように願いつつの窯詰め作業。
ではまた次回、焼き上がりの作品をお楽しみに!
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