皆様こんにちは。
今日は春分の日。これからどんどん日も長くなって過ごしやすい季節になりますね。
さて、今回も工房のお仕事のご紹介です。
レストランの入り口横にジェラート売り場があり、ジェラートのお写真を撮りながら召し上がる方も多いとか。
せっかくなので写真スポットにもなるような壁画タイルがあったらと思いつかれたそうです。
まずはどのようなデザインになさりたいのかのご相談から。
オーナー様が修行されていたイタリアのシチリアの雰囲気を念頭に、現地の絵タイル作品(バールの壁画)などご紹介いただいたりしながら、デザインを練っていきました。
私自身シチリアに行ったことはないので、この機会にいろいろと調べてみました。
(プチ妄想旅行してるようで楽しかったです。)
モチーフはゆかりのあるものを
・レストランのお名前と、GELATO、ATAMIの文字
・太陽のモチーフは必須!
・レモンたっぷり
・ライオン(レストランのお名前のLEONE)
・松ぼっくり:シチリアでは繁栄の象徴。オーナー様のお名前にもジェラートのロゴにも松!
・陶器のワンちゃん:お店の小さなマスコット。かわいい♡
遠くからでも目を引いて、近くで見ても一つ一つに息遣いを感じていただけるように。
お写真の背景として全体をお撮り頂くのもいいし、近づいていろいろな角度や部分をバックにしていただいても”映える”ように。
といろいろ考えてデザインしてみました。
さて、制作風景をご紹介していきますね。
今回のタイルパネル(組タイル)は縦80cm×横90cmと大きい作品でした。
15cm角のタイル(カット有)で36枚!
水彩画の雰囲気をご希望でしたのでマヨルカ技法での絵付けです。
あれ?教室で見たことなかったわ?と思った方もいらっしゃるかと。
なにぶん工房のテーブルが3分の2ほど埋まりますので、基本的に受講生の皆様がいらっしゃらない時に制作していました。
まずは施釉し乾燥させたタイルに型紙と炭粉で絵柄を転写していきます。
こんな感じで、一枚ずつ隣のタイルとのずれがないことを確認しながらせっせと写し取っていきます。
型紙づくりもタイルの施釉もですが地道な作業の積み重ねです。
すべてのタイルに転写が終わりました。
スペインタイルは全体の仕上がりが均一になるように段階法を使って描きます。
1段階目は薄い色で下塗り
2段階目以降は次第に色を濃くしながら陰影を太い線→細い線で描きこんで立体感を表現する方法です。

2→3段階目へと進行中

3段階目途中。太陽と月の背景の青はまだ入れません。
でも文字が入るとようやくここまで進んだなあーと実感しました。
ちょっと長くなりましたのでこの辺で。
続きはまた次回に~。
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