皆様こんばんは。今年3年ぶりの開催となったスペインタイルの装飾展ですが、無事終了しました。
ご来場くださいました皆様、当方の小物作品をお買い上げくださいました皆様には心よりお礼申し上げます。
先日来お知らせしております通り、今回は私自身は会場に行くことがかないませんでしたので全体の風景の写真などはご紹介できないのですが、とりあえず私の出品作品をご紹介しておきますね。

グリム童話より『ブレーメンの音楽隊』(2022年制作)今回は1点のみの出展となりましたが、前回の展覧会と同じグリム童話をテーマにした作品です。
皆様ご存じのブレーメンの音楽隊。
夜の闇の中、森の中の隠れ家から盗賊達を追い出すために、ロバ・犬・猫・雄鶏が精一杯声を張り上げているシーンを描きました。
手前には動物たちを画面からはみ出すほど大きく、画面奥には恐れをなした盗賊達が大慌てで小屋から逃げていく様子を小さく描き奥行きを表現してみました。
周りの文字は下段のバナーはドイツ語で”ブレーメンの音楽隊”。
上段(周囲)は同じくドイツ語で”ほくらの未来はきっと素晴らしいものになる!”です。
絵付け技法的には下のバナー部はマヨルカ技法、その他の部分はクエルダ・セカ技法(クエルダ・セカオイル技法含む)で絵付けしています。
みんなそれぞれの背中に乗っけて乗っかって…
各々が個性的な表情になるように描いてみましたよ。

勇ましい顔で鳴く雄鶏さん
その下で、雄鶏さんに"ぐわしっ”と頭をわしづかみにされてちょっと痛そうなネコさん(笑)
命からがら飛び出して逃げていく盗賊達もそれぞれのポーズで(笑)

あまりわからないかもしれませんが、小屋の煙突から立ち上る煙は釉薬の重ね具合とスポンジングで。また、池の波紋や池に映る盗賊達の影は顔料と透明釉薬の塗り重ねで表現してみました。 木々はところどころにパターン模様を入れてちょっと絵本のイラストのような雰囲気で。
あまり生々しくならないようにしたつもりです。
全体的に夜の場面なのであまり暗くなり過ぎないように配色も工夫してみました。
周囲とバナーははっきりした彩度高めの色にして全体が引き締まるように。
今回もデザインから制作まで楽しみながら作ることができました。
こちらの作品は工房に飾ってありますので良かったらいらした際にでもご覧くださいね。
さて、次回の『スペインタイルの装飾展』は同じギャラリー(月光荘画室2)にて2年後に開催予定だそうです。
今から楽しみ~♪
こちらも楽しみに待つことにいたしましょう!
ではまた!
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